「わたしの体は母体じゃない」訴訟 “Maternity is not my body’s purpose” Lawsuit
生殖能力に違和感を覚えたり、子どもをもたない生き方を確信をもって選択した原告らにとって、不妊手術は自分が自分らしく生きるために不可欠な手段です。しかし母体保護法は医療目的等以外の不妊手術を原則として禁止し、施術する場合にも子を既に出産していることや配偶者の同意を必要としています。これらの規定が、生殖に関する自己決定権を侵害し、憲法違反であることを訴え、現在のルールを変えたいと考えています。 For women who feel discomfort their reproductive capacity or who have made a definite choice not to have children, sterilization represents an indispensable means to live life on their own terms. Despite this reality, the Maternal Health Act (aka the “Mother’s Body Protection Law”) prohibits sterilization for non-medical purposes and requires having several children, as well as spousal (or partner) authorization. We claim that these provisions infringe on the right to reproductive self-determination and violate the Constitution and seek revision of the current legislative framework.
ケースに支援いただいた方たちのコメントです Comments from the people who supported the case
私は
「私個人の能力と家系で言えば産むのは無責任」
「実親が育てるのがいい事という風潮、システムがすぐ変わらないなら産んでは危険」
という考えです
日本は優秀な大人に育って納税などしてくれという姿勢なのに、親業に失敗する人、そのリスク持ちの人が子供を手放すのを異常とすることも多い
でも子供のための国の救済策は不十分であり、なのに人々は時に毒親サバイバーに暴言を吐いている
産んでは親子で苦しむリスクがあるなら生殖能力はない方がいい
私は虐待が連鎖した家庭に生まれ、かつ自分の抱える問題を改善するには能力不足なんです
カウンセリングや認知行動療法を受けることもできるけれど、経済力や継続する力や元の性質、産んだ後のことを考えたら産むのは無責任です
「自分の生殖能力を否定したい個人」
「自分と次世代が苦しむリスクを排したい個人」
を知らない無責任な国を変えるには、裁判は必要です
陰ながら応援しています。
ですが、私が真剣にその思いを訴えても、親や友達、学校の保健の先生でさえ、笑って真に受けてくれなかったり、異常な考え方だと否定されたりしてきました。
私は生まれてから一度も「誰しもが母になりたいと思っている」などと考えたことはなかったけれど、自分の年齢が上がるたびに社会から「誰しもが母になりたいと思っている」という前提で接せられることが増え、世間ではその考え方が普通なのだということに強いショックを受けました。
そういう状況の中で、自分は社会的に間違っていると感じるようになり、私自身が自分を認められなくなってしまいました。
そんな時にこの訴訟の存在を見つけました。
原告の方々の思いを読んで、「私もそう思う!」と強く共感しました。
自分は1人ではないということ、そして同じ思いを社会の中で声に出して訴えた人がいるということに、救われ、勇気づけられました。
この訴訟に出会い、私はようやく自分を心から認めることができました。
この訴えに共感する1人として、微力ですが私も支援させていただきます。
でも、葛藤を解決する手段が今はない。だから、選択肢が必要だと感じました。
自分の悩みが自分だけのものではないと感じられたことがとても嬉しかったです。
微力ながら応援します。
結婚し「子どもはまだ?」等と言われるたびに、「子どもを持ちたいとは思っていない」と思いつつ口に出せない自分の意気地のなさに落ち込み、自然妊娠がほぼ無い年齢へと歳を重ねてようやく安心感・気持ちの落ち着きを得ています。
男女問わず自分らしく生きていきたい、という願いが叶えられ、お互いを尊重し合える社会へ、どうやったら近づいていけるのか、ここからの裁判を応援しています。原告の皆さんの勇気に感謝です。
原告の皆様のコメントを読み、深く頷きました。
私も不妊手術がしたいですが、原告の方にもいらっしゃるように手術できる条件から外れてしまうため現在日本ではできません。海外でするとなると莫大なお金が必要になり困り果てています。
原告の皆様を及び共に戦う弁護団の皆様、この訴訟を起こしてくださりありがとうございます。
応援しています!
昭和50年台生まれ、約50歳。
原告となっている方々程の苦しみではないものの、同調圧力他への違和感と時折、悲しみや息苦しさ、生き辛さを感じておりました。
それにより、犠牲にしたこともあったと感じます。
生活に余裕がないので、
少額ではありますが、賛同の意見として、ほんの少しの支援額を送ります。
原告の方々や、これからの女性が、当然の自己決定権を得られるよう願います。
多様な家族の在り方を認め、法整備をして支援する方向に変えよう。
超多額の裏金問題発覚。世襲、マンネリ、無責任な議員は全員落選をさせよう。能力ある女性の代表、若い世代の代表を増やそう。
税金のリターンは感じないから政治資金は透明化を厳格化すべき。バブル後の日本は学校や職場が激減し、事業者や同級生や身内でも利用され豹変される。
学歴や職歴のジェンダーの差別が世代を超えて続くから、政治と経済の衰退が加速している。信頼できる相談場所や人が少ない。
活動を応援しています。
女性の生殖の自己決定権が主題ではありますが、シンプルに性別による不合理な差異を設けた法ではないか、ということも問われるべきだと思います。
「少子化対策」の名のもと、産むことばかり奨励される中、産まない・産みたくないという選択を国が積極的に後押しするかといえばそうではないでしょうし、人口減は危機だと煽ったメディアも大々的に報道する可能性も低いと思います。
ただ、女性を単なる”子どもを産むだけの存在”ではなく、様々な志や可能性を持った一人の人間として扱うのか、そうではないのかを問う重要な訴訟だと私は考えます。
厳しい戦いになるでしょうが、ぜひ違憲判決を勝ち取っていただきたいです。
同じような考えを持つ同志がいると知ることが出来て、救われた気持ちです。
時が流れる以上、それこそ否応なしに、人々の暮らしと考え方は変わり続けていきます。ある時代の価値観をもとに作られた”決まり”が、徐々に変わり続けていく”社会”とずれを起こす時は必ず来ます。その度に再考し続け、歪みを取り除いて行ける社会になってほしいと切に願っています。
自分自身の身体に対して自己決定権を持つのは当然の権利だと思います。
人間をモノ扱いする国にはNOとハッキリ言える社会になるように願っています。
私生活や容姿、年齢への干渉がひどく、生き方の選択肢が限られる。女性は若さだけが重要で低賃金で使い捨て状態で人口減。
老男裏金選挙の弊害で女性や若者の代表も殆ど増えない。立場の弱い人や少数派、女性や子供は利用や攻撃にされされる。
多様な生き方を尊重する社会に変わってほしい。 応援しています。
数年前、母体保護法のことを知り、声が出るほど驚きました。この日本で、こんなにリプロダクティブ・ライツが守られていない法律がまかり通っているのか、と。
個人としては、パートナーとなる人には必ず私は子供を産まないことを話したり、ピルを服用するなどして自分のことを守ろうとしていますが、不妊手術があればよいのにと何度も思います。
このような訴訟を起こしてくださったことに感謝いたします。
私は自分の国に選択を全否定されても、この体でこれ以上生きていくことは耐えられないと思い、海外の病院で不妊手術を実行にうつしました。
手術が受け、心身の健康が改善され、やっと本当の自分になれたという気持ちです。
人の数だけ幸せがあり、そこに第三者が優劣をつけたり、ジャッジすることはできないと思います。
私のような生き方を望む人は少数派かもしれませんが、少数派だから国に選択肢ごと奪われていい理由にはならないはずです。
私にとって不妊手術は幸せに生きていくために必要な選択肢でした。
日本の母体保護法下では、私の選択肢は「違法」です。
私は、自分の体のことを自分で決めただけです。自分らしく生きていくために必要な医療を必死で求めただけです。
私の行為は「犯罪」や「違法」と言われなくてはいけないようないけないようなことなのでしょうか?
時間は戻らないし、私は日本では手術を受けられなかったけれど、今、そしてこれから私と同じ処置を望む日本の女性が、私と同じ困難や苦しみを抱えなくて済むように、違憲判決が出ることを望んでいます。
〈連絡先〉
〒530-0013
大阪市北区茶屋町16番1号 H¹O 梅田茶屋町405
法律事務所エクラうめだ
弁護士 亀石倫子
Tel:06-6375-7003
Email:info@ledge.or.jp
“Maternity is not my body’s purpose” lawsuit legal counsel team
We are a group of lawyers that seeks the unconstitutionality and invalidity of the various provisions of the Maternal Health Act (aka the “Mother’s Body Protection Law”) that prohibit sterilization for non-medical purposes and impose strict requirements.
〈Contact information〉
〒530-0013
H¹O Umeda Chaya-machi 405, Kita-ku, Osaka
Law Office Eclat Umeda
Michiko Kameishi, Attorney
Tel:06-6375-7003
Email:info@ledge.or.jp
正直、不妊手術の要件が撤廃されたとき、自分が不妊手術を受けるのかどうかはわかりません。違和は耐え難いほどではなく、手術自体への怖さもあります。しかし、自分の身体が「女性の」身体ではなく、まして「母体」では到底ないのだと、誰よりも自分が信じられるためには、不妊手術をいつでも受けられるという選択肢が必要です。私の抱える疑念や違和や迷いを「取るに足らないもの」として軽視しない社会で、生きたいと願います。
この訴訟のことを知ったとき、自分の思いが代弁されている!という嬉しさを感じました。その思いで、少額で恐縮ですが寄付をさせていただきます。応援しております。