2025.12.11

2025年もCALL4を応援してくださりありがとうございました!

年末のご挨拶と、来年への一歩をともに

声をあげた原告や弁護団と市民とをつなぎ、“公共訴訟”に込められた意義をたくさんの人と分かち合える場をつくりたい——その思いから始まったCALL4は、今年で活動開始から6年を迎えました。

2025年も、「人質司法に終止符を!訴訟」「18歳未満にも選挙で応援する自由を 訴訟」「病院でよく出る薬を、薬局ですぐ買える『零売』を守る訴訟」など、多くの訴訟ケースを新たに掲載いたしました。
2025年1月〜11月末までの間に、合計1181件、1445万7491円のご支援が各ケースに寄せられています。
一つひとつの訴訟が、みなさまのご支援によって前に進んでいます。

CALL4の「2024年度アニュアルレポート(年次報告書)」はこちらからご覧いただけます。

多くの人が声をあげられる社会をつくるため、この一年もCALL4の活動を続けることができたのは、ひとえにみなさまのお力添えのおかげです。今年も本当にありがとうございました。

Topic 1:6周年記念「CALL4フェス」の開催

昨年の5周年記念イベントに引き続き、9月に東京で、12月には関西で、6周年記念イベントを開催しました。

東京でのフェスは9月27・28日に、『“声をあげる”をつないで社会を変えていく』をコンセプトに開催。豪華ゲストによるトークライブや、最高裁判事を退官されたばかりの宇賀克也氏による講演を行い、約300人の方にご来場いただくことができました。当日の模様は、一部動画や記事で残していますのでぜひご覧ください。
(1日目の「公共訴訟、最前線!」レポート、2日目の宇賀元最高裁判事のレポートも近日公開予定です。)

大阪での関西フェスは12月7日に、『社会を動かす声を聴こう、会話しよう』をコンセプトに開催しました。法と哲学がコラボした二部構成のトークセッション&茶話会には、60人近い方が足を運んでくださいました。こちらのセッションの様子も追ってYouTubeで公開予定ですので、どうぞお楽しみに!

Topic 2:終結レポートの連載開始

今年から新たに開始した取り組みの一つが、終結レポート『公共訴訟が残したもの』シリーズです。

CALL4として、数年間に及ぶ訴訟を見守り支えていただいたサポーターのみなさんに、お礼を込めて最終的な判決結果を詳しく伝えるとともに、勝敗にかかわらず、社会に一つひとつの公共訴訟が与えた意義を可視化したいと考え、「終結レポート」を作成する取り組みを始めました。
今後も順次公開していく予定ですので、ぜひご一読ください。

Topic 3:「民主主義大賞」 大賞を受賞

CALL4が、民主主義の発展に貢献している優れた取り組みを表彰する、民主主義博物館主催の「民主主義大賞」において大賞を受賞しました!


市民に司法をひらくことで社会課題を解決し、より多様で公正な社会を実現する。それが私たちのミッションです。CALL4は、訴訟当事者の方から費用をいただかず、すべて寄付によって活動を維持しています。

いただいたご寄付は、

  • 各訴訟ケースページの制作
  • 公共訴訟を社会に届ける情報発信
  • 終結レポートなどの専門的な取材・制作
  • 市民の支援が適切に届くための運営基盤の強化

などに大切に活用させていただきます。

より多様で公正な社会を、ともに。
CALL4はこれからも、市民とともに、司法を通じた社会課題の解決を支え続けます。
どうか、“今年最後のご支援”をよろしくお願いいたします。

※CALL4は東京都の「認定NPO法人」です。年末(12月31日)までのご寄付は、2025年分の寄付金控除の対象となります。控除を活用したご寄付は、より無理なく継続的な社会参加の形となり、多くの方が実践されています。
今年もCALL4の掲載ケースで多くの良い結果が得られました。CALL4というプラットフォームを通じて、人々の意志や善意が、公共訴訟を後押しし、具体的な法や、制度、運用などが変わっていっています。これにより、多くの人たちの暮らしが、人生が変わります。皆さま一人ひとりのご寄付が、現実的に、この社会の未来を作っているのです。さまざまな後ろ向きの流れも強い中、前を向いて未来を作る活動の必要性は高まっています。応援をどうぞよろしくお願いします。

(共同代表・谷口太規)
2025年も残りわずか。今年は多くのイベントを通じて、公共訴訟やCALL4を応援くださる皆さんと交流できた年でした。ある地域イベントでは「希望をもらいました」と、先日の年次報告会では「現実的に夢を見るというのはこういうことなんだと思いました」と、感想を寄せてくださった方がいました。誰かが声をあげ、公共の場で問題が可視化され、議論が深まり、支援の輪が広がっていく、このプロセスにこそ希望と夢がある。来年もこのあかりを灯しつづけていきたいと思います。

(共同代表・丸山央里絵)