2023年もCALL4を応援くださりありがとうございました!
2023年も残すところわずかとなりました。CALL4の拠点がある東京ではぐっと冷え込む日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この1年間、CALL4では、「『国籍法11条1項は違憲』訴訟」や「神宮外苑を守ろう訴訟」など、新たに11件のケースを公開。掲載ケースへ計1,564万円ほどのご寄付を集めるサポートを提供することができました。
また、ストーリー記事5件、マンガや公共訴訟に関わるコラム11件をリリースし、Podcastでは17件のエピソードを配信いたしました。(2023年12月27日現在)
法人としては、今年3月に東京都庁より認定を受け、認定NPO法人として新たな歩みをスタートしました。さらに、公共訴訟を支える専門家集団「LEDGE」との連携も開始。「立候補年齢引き下げ訴訟」を皮切りに、今後もLEDGEが手掛ける多様な公共訴訟をCALL4にて掲載していく予定です。
このように活動を展開できましたのは、皆さまからのサポートあってのことです。あらためて、あたたかい応援を本当にありがとうございました。
最新のアニュアルレポートを公開しました!
直近の終了事業年度である、2022年度(2022年6月1日~2023年5月31日)のアニュアルレポート(年次報告書)が今月に完成いたしました。
当該年度における活動の成果・決算のご報告はもちろんのこと、実際に活動するCALL4メンバーの声など、普段はなかなかお伝えする機会が限られる団体のリアルな様子についても、全20ページにまとめています。
ぜひ皆さまにもお読みいただき、CALL4についてより深く知っていただければ幸いです。
マンスリーサポーター募集キャンペーン実施中!
11/27より実施しております「CALL4マンスリーサポーター募集キャンペーン」ですが、ありがたいことにネクストゴールの170人も達成することができました!心より御礼申し上げます。
引き続きCALL4サポーターは大募集中で、現在もキャンペーンは継続しています。もしよろしければ、この機会にCALL4の仲間になっていただけませんか。単発のご寄付も喜んでお受けいたします。
※CALL4は東京都から認定を受けた認定NPO法人です。CALL4に対するご寄付は税制優遇の対象となります(掲載しているケースに対するご寄付は対象外です)。個人の方からのご寄付は、特定寄付金とみなされ、寄付金控除等の対象となりますので、確定申告を行っていただくことで、最大でご寄付いただいた金額の約50%が控除されます。
CALL4共同代表より、年末のご挨拶
今年の春、私は取材のため、町工場の並ぶ街の一角にある大川原化工機のオフィスにいました。床に塵ひとつなく清潔で、バルコニーではきれいに並んだ布巾が風に揺れていました。展示のミニチュア機械を示し、今は環境に優しいプラスチック素材を作る機械を新たに開発しているところだと説明してくれる大川原社長の目は輝いていました。
身に覚えがなくとも、「やりました」と認めたら、さほど多くない罰金を払うだけで身柄は解放されるとわかっていたと社長は言います。けれども罪を認めれば、会社の信用は失墜する。「自分たちが(噴霧乾燥技術の分野で)日本最大シェアになるまで技術を高めてきた。潰したくないってことですよね。」
“自分たち”とは逮捕勾留された社長、元役員の島田さん、そして勾留中に胃がんが悪化して不起訴を知ることなく亡くなった元顧問の相嶋さんの3人のこと。ともに会社を一から育ててきた仲間だったといいます。「その自負は相嶋さんの方がもっと強かったと思う、僕よりも。」
そこには技術を磨き、日本経済に貢献してきた中小企業の小さなストーリーがありました。働く人々の誇りがありました。しかし、国家権力がそれを踏みにじったのです。理不尽をただすための裁判でした。
判決当日、東京地裁前で勝訴の旗を笑顔で掲げた社長は、拍手に囲まれながら、相嶋さんの墓前にいち早く報告したい、といいました。
CALL4には、公共訴訟が今や50件を超えて掲載されています。その一つひとつに、背景と、訴訟に込められたストーリーがあります。私たちはそれらを大切に、声をあげた人をみんなで支えていくために、新しい年も活動していきます。
今年もCALL4を通じて支援をしてくださった方々に心から感謝します。
皆さま、どうぞ良いお年を!
CALL4共同代表 丸山 央里絵