ジャーナリストに渡航の自由を!訴訟 A lawsuit for unconstitutional denial of passport issuance

現在の支援総額 Total amount of current support

448,500円 ¥ 448,500

89%

目標金額 Target amount

500,000円 ¥ 500,000

サポーター Supporter

78 人 78 supporters

支援する Support a Case

国からパスポートの発給を拒否され、海外へ渡航できなくなった安田純平さんが、発給拒否処分が違憲・違法であるとして、2020年1月9日に国を相手にパスポートの発給等を求めています。 Junpei Yasuda, who refused to issue a passport from the government and was unable to travel abroad, is an administrative lawsuit seeking the issuance of a passport with the government as the defendant, denying that refusal of issuance is illegal.

第3回口頭弁論期日(2020年9月17日)

Date of the 3rd oral argument (September 17, 2020)

2020/10/2 13:28

 第3回口頭弁論期日の開催日前に、被告から原告に対し、安田さんに対する入国禁止処分の存在を示す根拠とされる「強制退去通知」の翻訳等の証拠が共有されました。

 本期日では、原告訴訟代理人は、被告が提出してきた翻訳が不完全であるとして更に詳細な翻訳を求めるとともに、安田さんが入国禁止措置を受けた事実の有無について、強制退去の手続がとられたとされる時間と安田さんが航空機でトルコを出国した時刻に矛盾がないかを確認するため、安田さんが搭乗した航空機の情報等について求釈明を求めました。求釈明に対し、被告は対応を拒否しました。

 裁判所の訴訟指揮により、原告側で被告側第1準備書面に対する反論を提出することとなり、次回期日は2020年12月8日13時30分(703号法廷)に指定されました。

Prior to the date of the third oral argument, the defendant shared evidence with the plaintiff, such as the translation of the "Notice of Deportation," which is the basis for the existence of an immigration ban on Mr. Yasuda.

On this date, the plaintiff's litigation agent will request a more detailed translation because the translation submitted by the defendant is incomplete, and the procedure for deportation will be carried out regarding the fact that Mr. Yasuda has been banned from entering the country. In order to confirm that there is no contradiction between the alleged time taken and the time when Mr. Yasuda left Turkey by aircraft, he requested an explanation regarding the information of the aircraft on which Mr. Yasuda boarded. Defendant refused to respond to the clarification.

Under the direction of the court proceedings, the plaintiff will submit a counterargument to the defendant's first brief, and the next date was set at 13:30 (Court No. 703) on December 8, 2020.

第2回口頭弁論期日(2020年5月14日)

2nd oral argument date (May 14, 2020)

2020/10/2 13:26

 裁判官の交代を受けて弁論の更新が行われました。

 本期日では、被告側第1準備書面が陳述され、訴状に対する反論が正式に行われました。これに引き続いて、被告が提出した書証の取調べも行われました。

 ※被告側第1準備書面の内容は、訴訟資料のページでご覧いただけます

 https://www.call4.jp/file/pdf/202009/cf24f1eceaccf7e65a2604c75cba7e7f.pdf 


 原告訴訟代理人は、被告が提出した、安田さんに対する5年間の入国禁止処分が存在することを示す証拠とされる「強制退去通知」(トルコ語)等の全部の翻訳と、トルコによる入国禁止処分の根拠法である「トルコ外国人・国際保護法」等の翻訳を求める証拠意見書(求釈明書)を提出しました。

 裁判所から被告に対しては、強制退去通知と日本語訳を対応させて証拠として提出し、さらにトルコ外国人・国際保護法の翻訳を提出し直すよう指示されました。

 原告側は、被告が上記の指示に回答した後、被告第1準備書面への反論を行うこととなりました。

 次回期日は2020年9月17日午前10時45分に指定されました。

The argument was updated following the change of judge.

On this date, the defendant's first brief was stated and the complaint was formally countered. This was followed by an interrogation of the documentary evidence submitted by the defendant.

* The contents of the defendant's first brief can be found on the proceedings document page.

https://www.call4.jp/file/pdf/202009/cf24f1eceaccf7e65a2604c75cba7e7f.pdf


The plaintiff's litigation agent has translated all of the defendant's "Notice of Deportation" (Turkish), which is evidence that there is a five-year immigration ban on Mr. Yasuda, and the immigration ban by Turkey. We have submitted a written evidence requesting translation of the "Turkish Foreigners and International Protection Law," which is the basis for the disposition.

The court instructed the defendant to submit a Japanese translation of the deportation notice as evidence and to resubmit a translation of the Turkish Foreigners and International Protection Act.

The plaintiff will refute the defendant's first brief after the defendant has responded to the above instructions.

The next due date was set at 10:45 am on September 17, 2020.

第1回口頭弁論期日(2020年1月9日)

Date of the first oral argument (January 9, 2020)

2020/10/2 13:23

 2020年1月9日、第1回口頭弁論期日が開催されました。

 訴状と答弁書が陳述(法廷で読み上げること)され、原告が提出した甲号証(甲1~6)が取調べられました。

 その後、原告訴訟代理人の韓泰英弁護士と安田純平さんが次の通り、意見陳述を行いました。


韓泰英弁護士

1 昭和58年6月22日最高裁大法廷判決

 今から37年前、最高裁は大法廷において、個人の尊厳と民主主義に関する一つの洞察を示した。最高裁は次のように述べている。

 「およそ各人が、自由に、さまざまな意見、知識、情報に接し、これを摂取する機会をもつことは、その者が個人として自己の思想及び人格を形成・発展させ、社会生活の中にこれを反映させていくうえにおいて欠くことのできないものであり、また、民主主義社会における思想及び情報の自由な伝達、交流の確保という基本的原理を真に実効あるものたらしめるためにも、必要なところである。」

 個人が何かを知り、考え、それを他者に伝えて交流することは、自己の思想及び人格の形成・発展に必要不可欠であるとともに、民主主義社会の基盤である。

 そして、これを真に実効あるものにするためには、直接に人と触れあい、直接に物ごとを見て、直接に経験することが何より重要である。

 この直接の経験を可能にするものが、移動・旅行の自由である。

 旅券の発給それ自体を拒否することは、この移動・旅行の自由を直接的に侵害するものである。

 今回の裁判で問われているのは、最高裁が述べた個人の尊厳と民主主義社会の基盤が、時代遅れの立法と、それを濫用する行政によって掘り崩されるのかどうかである。

2 時代遅れの立法

  原告が旅券の発給を拒否されたのは、旅券法13条1項1号によってである。同項1号は、「渡航先に施行されている法規によりその国に入ることを認められない者」については、旅券の発給を拒否できるものと定めている。この規定は、約70年前に旅券法が制定された当初から存在し、現在まで変更されることなく存続している。

 しかし、約70年前の旅券法制定当時、旅券は、特定の国に1回限りで行けるだけのものであった。同項1号の規定は、元来、入国できない国のビザを取得したり、上陸港まで行ってしまう無駄を防ぐ目的で定められたものであった。旅券法の制定当時は、海外旅行にはビザが必要であることをわざわざ注意喚起する規定まで設けられていた。

 しかし、当時5年間で1万人にも満たなかった海外旅行者は、その後、増加の一途を辿った。現在では、旅券の発給件数は、旅券法が制定された時の400倍以上になり、日本人の出国者数は年間1895万人を越える程にもなった。

 旅券法も、度重なる改正を経てきた。現在の旅券は、特定の国への1回限りが原則ではない。現在の旅券は、有効期間が原則10年とされ、有効期間内であれば何度でも外国へ旅行することが当然の前提となっている。

 旅券の位置付けや、人々を取り巻く社会状況は劇的な変化を遂げた。旅券法13条1項1号の規定は、時代遅れの規定となっている。

3 時代遅れの法を濫用する行政

 また、本件で問題とされているのは、原告がトルコから入国禁止措置を受けたか否かである。にもかかわらず、外務大臣は、その一国の事情をもって、旅券の発給それ自体を拒否した。

 外務大臣は、法律上、完全な旅券を発給することも、トルコのみを除いた旅券を発給することも可能であった。にもかかわらず、旅券の発給それ自体を拒否することによって、すべての国と地域への旅行を不可能にした。

 近時の新型コロナウイルスを理由とした入国禁止措置を持ち出すまでもなく、一国から入国を拒否される理由や事情は様々である。そのため、一国からの入国拒否が、なぜ旅券の発給それ自体を拒否する理由となるのかは厳格に検討されるべきである。

 しかし、外務大臣は、なぜ、すべての国や地域へ旅行ができないかの理由を示していない。何を考慮し、どのような場合に、旅券の発給自体を拒否できるかの具体的な基準も定めていない。

 一国の入国拒否を理由として195か国以上ある国と地域への旅行を不可能にできる旅券法の規定自体が時代遅れである。そして、その規定を用いて、理由も判断基準も示さず、旅券の発給それ自体を拒否することは、法の濫用に他ならない。

4 「グローバル化時代」における国境を越えた移動・旅行の自由の意義

 今日では、政治、経済、社会のあらゆる場面において、国家を超えた結びつきが強まっている。年間3000万人もの外国人が来日し、年間1900万人もの日本人が海外へ渡る「グローバル化時代」となっている。

 本件における旅券発給拒否の適法性は、今日の「グローバル化時代」における個人の尊厳の意義から判断されなければならない。「グローバル化時代」において、国境を超えて移動・旅行し、直接に人と触れあい、直接に物ごとを見て、直接に経験することは、憲法上極めて重要な価値を有している。

 原告代理人は、裁判所に対し、国境を超えた移動・旅行の自由を十分に尊重・擁護し(憲法99条)、本件事案につき審理・判断することを求める。


安田純平さん

 私は2018年10月までの3年4カ月、シリアで拘束されました。多くの人に救出に向けた努力をしていただいたことに感謝しています。

 しかし、拘束中も帰国後も、様々な事実誤認やデマ、ヘイトによる誹謗中傷が続いています。今でも「死ね」といった内容の匿名のメッセージやメールが送られてきます。身を守るため、外出の際には顔を隠すようにもしています。

 そのため、私は、家族と安心してすごせるよう海外旅行を計画し、旅券の発給を申請しました。しかし、私の申請は、外務省によって拒否されました。日本を出てはいけないという措置を取られています。

 解放からすでに1年4カ月が過ぎていますが、政府からも社会からも事実上の「制裁」を受け続けていることによって、拘束の事実を常に思い出させられ、前に進むこともできないというストレスが続いています。

 今回提訴したことについても、事実誤認やデマ、ヘイトによる誹謗中傷が行われています。そうした感情論に流されることのないよう、事実と法に基づいた判断を求めます。


 裁判所は被告に対し、訴状に対する実質的な反論を行うよう指示があり、次回期日が5月14日14時00分に指定されました。

The first oral argument date was held on January 9, 2020.

The complaint and the answer were stated (read aloud in court), and the Evidence A (Exhibits A1-6) submitted by the plaintiff was investigated.

After that, the plaintiff's litigation agents, Mr. Teyong Han and Mr. Junpei Yasuda, made the following statements.


Teyong Han

1 June 22, 1983 En banc decision of the Supreme Court

Thirty-seven years ago, the Supreme Court provided an insight into personal dignity and democracy in the en banc. The Supreme Court said:

"Approximately each person has the opportunity to freely come into contact with and ingest various opinions, knowledge, and information, and that person forms and develops his or her own thoughts and personality as an individual, and is part of social life. It is indispensable for reflecting this, and it is also necessary for the basic principles of free transmission of ideas and information in a democratic society and ensuring exchanges to be truly effective. It's a place. "

It is indispensable for the formation and development of one's thought and personality, and the foundation of a democratic society, for an individual to know something, think about it, convey it to others, and interact with it.

And, in order to make this truly effective, it is most important to directly interact with people, see things directly, and experience them directly.

What enables this first-hand experience is freedom of movement and travel.

Refusing to issue a passport itself directly infringes on this freedom of movement and travel.

The question in this case is whether the Supreme Court's statement of personal dignity and the foundation of a democratic society will be undermined by outdated legislation and the administration that abuses it.

2 Outdated legislation

The plaintiff was refused to issue a passport because of Article 13, Paragraph 1, Item 1 of the Passport Act. Item 1 of the same paragraph stipulates that the issuance of passports can be refused for "persons who are not permitted to enter the country by the laws and regulations enforced at the destination". This provision has existed since the Passport Act was enacted about 70 years ago and has remained unchanged to this day.

However, when the Passport Act was enacted about 70 years ago, passports could only be used once in a specific country. The provision of item 1 of the same paragraph was originally established for the purpose of obtaining a visa for a country that cannot enter the country and preventing waste of going to the landing port. At the time of the enactment of the Passport Act, there was even a provision to warn that a visa is required for overseas travel.

However, the number of overseas travelers, which was less than 10,000 in five years at that time, has continued to increase since then. At present, the number of passports issued has increased more than 400 times that when the Passport Act was enacted, and the number of Japanese departures has reached more than 18.95 million annually.

The Passport Act has also undergone repeated revisions. In principle, current passports are not limited to one-time trips to specific countries. The current passport is valid for 10 years in principle, and it is a natural premise that you can travel abroad as many times as you like within the valid period.

The position of passports and the social conditions surrounding people have undergone dramatic changes. The provisions of Article 13, Paragraph 1, Item 1 of the Passport Act are outdated.

3 Administration that abuses outdated laws

Also, the issue in this case is whether the plaintiff has been banned from Turkey. Nevertheless, the Foreign Minister refused to issue the passport itself due to the circumstances of the country.

The Minister of Foreign Affairs was legally able to issue a complete passport or a passport excluding Turkey only. Nevertheless, by refusing to issue passports themselves, it made it impossible to travel to all countries and regions.

There are various reasons and circumstances for refusal to enter the country, without having to bring up an immigration ban on the grounds of the recent new coronavirus. Therefore, it should be rigorously examined why a refusal to enter a country is a reason for refusing to issue a passport itself.

However, the Foreign Minister has not given a reason why he cannot travel to all countries or regions. It does not set specific criteria for what to consider and in what cases the passport issuance itself can be refused.

The Passport Act itself, which can make it impossible to travel to more than 195 countries and territories because of a country's refusal to enter, is obsolete. And, using that provision, refusing to issue a passport itself without giving any reason or judgment criteria is nothing but an abuse of the law.

4 Significance of freedom of cross-border movement and travel in the "globalization era"

Today, transnational ties are strengthening in all aspects of politics, economy and society. It is a "globalization era" in which 30 million foreigners visit Japan every year and 19 million Japanese people go abroad every year.

The legality of the refusal to issue a passport in this case must be judged from the significance of individual dignity in today's "globalization era." In the "era of globalization," traveling and traveling across national borders, interacting directly with people, seeing things directly, and experiencing them directly are extremely important constitutionally.

The plaintiff's agent requests the court to fully respect and defend the freedom of cross-border movement and travel (Article 99 of the Constitution), and to hear and judge this case.


Junpei Yasuda

I was detained in Syria for 3 years and 4 months until October 2018. I am grateful to many people for their efforts to rescue them.

However, during detention and after returning to Japan, various misunderstandings of facts, hoaxes, and hate slander continue. Even now, anonymous messages and emails with the content "Die" are sent. To protect myself, I also try to hide my face when I go out.

Therefore, I planned an overseas trip and applied for a passport so that I could spend time with my family with peace of mind. However, my application was rejected by the Ministry of Foreign Affairs. Measures have been taken not to leave Japan.

It's been a year and four months since the liberation, but the stress of being constantly reminded of the fact of detention and unable to move forward by continuing to receive de facto "sanctions" from both the government and society. Is continuing.

Regarding the case filed this time, misunderstandings, hoaxes, and hate slander have been made. We seek factual and legal judgments so that we will not be overwhelmed by such emotional theories.


The court instructed the defendant to make a substantive counter-argument to the complaint, and the next date was set at 14:00 on May 14.

3 件中 1-3

1-3 of 3 cases

  • 1

土田元哉