結婚の自由をすべての人に訴訟(同性婚訴訟) The “Marriage For All” Lawsuit

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法律上の性別が同じ人どうしは、日本では結婚できません。
2019年2月14日、札幌、東京、名古屋、大阪の各地方裁判所で提訴、さらに、9月5日には福岡地裁でも提訴しました。
本ケースは、日本初の同性婚についての集団訴訟(「結婚の自由をすべての人に」訴訟)です。
法律上の性別にかかわらず結婚できることを目指しています。
A class-action lawsuit for the right to same sex marriage, the first of its kind in Japan.
We filed law suits in the district courts of Sapporo, Tokyo, Nagoya , Osaka and Fukuoka.

福岡・第4回口頭弁論(2021年5月10日)

Fukuoka 4th Oral Argument(Mar 10, 2021)

2021/5/10 19:39

「結婚の自由をすべての人に」九州訴訟第4回裁判 報告

日時:2021年5月10日(月)14時00分から

場所:福岡地方裁判所の第101号法廷

裁判官:立川毅裁判官、橋口佳典裁判官、田中悠裁判官

右陪席(裁判長から見て右。傍聴席から見ると、向かって左側の裁判官)が、橋口裁判官に変わりました。


前に報告をしたとおり、熊本在住の原告さんの裁判をどこの裁判所で裁判をするかという問題の決着がなかなかつかず、しばらく裁判が開かれていませんでしたが、この度、新たな福岡在住の原告さん(ココさん・ミコさん)と一緒に、熊本在住の原告さん(こうぞうさん・ゆうたさん)が提訴することで、これまでの、こうすけさん・まさひろさんの裁判と一緒に、3組とも福岡地方裁判所で裁判ができることになりました。

当初の提訴から数えて、今回は4回目、昨年7月以来、10カ月ぶりの裁判でした。

新型コロナウイルス感染症の影響で傍聴が難しい状況でしたが、たくさんの方が傍聴にいらっしゃり、抽選となりました。ありがとうございました。

今回は、原告側が主張をする番で、前回から今回の裁判までに、原告側は5通の書類を提出しました。

また、熊本在住の原告こうぞうさんと代理人の武寛兼弁護士がそれぞれスピーチをしました。

次回は、8月5日14時~

次々回は、11月15日14時~ です。

どちらもおそらく傍聴券配布となると思われますので、今回と同じく、13時20分ごろを目安に福岡地裁にお越しください。

抽選に外れた場合の待機場所、報告会等については、決まり次第お知らせします。


【本日の裁判のくわしい内容】

くわしいことは、実際に提出された書類をご覧ください。

https://www.call4.jp/search.php?type=material&run=true&items_id_PAL[]=match+comp&items_id=I0000031

(準備書面は、「主張」。陳述書、証拠説明書は「証拠」。意見陳述は、「その他」のタブからご覧ください)


1.       被告・答弁書の正式提出

原告の主張に対する反論などは後で明らかにする、とされており、特に中身はありません。


2.       原告・第5準備書面の正式提出 ―憲法14条1項(法の下の平等)―

憲法14条1項(法の下の平等)違反ではないとの被告の主張(被告第2準備書面。前回提出)に反論しました。


国の主張) 昭和33年大法廷判決を持ち出し、以下のとおり主張。

憲法94条により条例制定権が各地方公共団体に認められていることから、憲法は、地域により差異が生じることを当然に予期・容認している。

同様に、憲法24条についても、異性間の婚姻についてのみ明文で規定して法制度の構築を要請しているのだから、憲法は、異なる取扱いを当然予期・容認しており、異性婚のみ制度化し同性婚が制度化されていないことが、憲法に抵触する余地はない。


原告の反論) そもそも、同性間の婚姻の自由も、憲法13条及び24条で保障されている。

また、その点を仮においておくとしても、憲法が当該条項を定めた趣旨・目的などを抜きに検討することは、昭和33年大法廷判決の射程を超えており不当。

憲法24条は、戸主の同意等を排除して「合意のみ」による婚姻を目指して制定されたものである一方、制定経緯において、同性婚について議論がされた形跡はなく、同性間の婚姻に関して憲法24条は何らかの評価をするものではない。したがって、被告の主張は失当である。


3.       原告・第7準備書面の正式提出 ―スティグマ―

 武弁護士のスピーチでもとりあげられた、スティグマについての書面です。

 同性婚を認めない民法や戸籍法の規定自体が、同性愛者らが異常であり、異性愛者に比べて劣った存在であるという社会的差別を、作出・助長させる要因となっており、それにより同性愛者らの尊厳が著しく傷つけられ続けている現状を、同性愛者らの言葉をたくさん引用して、明らかにしました。

 読むのにとてもしんどい書面ですが、たくさんの言葉からリアルに考えられる書面だと思います。読める方はぜひ読んでください。


4.       原告・第8準備書面の正式提出 ―婚姻制度の目的―

被告第2準備書面(前回提出)の第1や他地裁での訴訟での、婚姻制度の目的等についての被告の主張に反論しました。


国の主張) 民法が婚姻を男女間においてのみ認めているのは、民法の婚姻制度の目的が、夫婦がその間に生まれた子どもを産み育てながら、共同生活を送るという関係に対して、法的保護を与えることにあるとされているから。この目的の合理性は明らかであり、現在においても、その重要性は変わらない。


原告の反論) 子どもがいない夫婦もいるし、生物学的な意味での、夫婦の間の子どもではない子(連れ子、養子など)を育てている夫婦もいる。多様な夫婦の形は、現行民法の前から存在してきた。

また、現行民法だけでなく、旧民法や明治民法においても、生殖能力は婚姻の要件ではないし、生殖能力がないことが婚姻障害や離婚事由等になっていないなど、法律上、婚姻の目的が生殖にあるとはされては来なかった。

他方、明治民法の起草者が、婚姻は主として心の和合であると述べるなど、婚姻の目的は、夫婦の心の和合や共同生活を営むことと理解されていた。最高裁も、婚姻の本質について、「婚姻の本質は、両性が永続的な精神的及び肉体的結合を目的として真摯な意思をもつて共同生活を営むことにある」と述べている(最大判昭和62年9月2日)。

婚姻制度の目的は、国が述べるようなものではなく、家族の中で最も基礎的で重要な単位である「夫婦」という家族として共同生活を営む関係を保護・規律することによって、そこから派生する家族関係及びそれら(夫婦という家族関係を含む。)が果たす重要な機能を保護・規律しようとすることにある。

被告が主張する婚姻制度の目的は、誤っている。

なお、同性カップルでも、生物学的な意味での、二人の間の子はもうけられないものの、子どもを授かり育てていることはあるし、そのような希望を持ってもいる。

結婚した夫婦の多様な家族の在り方と、同性どうしのカップルの在り方とは、本質的に異ならず、同性婚を認めないことに合理的な根拠は全く見いだせない。同性カップルにも婚姻を認めるべきである。


6.       原告・第6及び第9準備書面の正式提出 ―社会の変化―

 国会と法務大臣が立法を怠っているという訴状での主張を補充するために、前回の裁判から今回の裁判までの間の性的マイノリティに関する国内外の動向を紹介しています。


7.       原告提出証拠(甲A133~甲A266)の取調べ

 証拠の提出が確認されました。提出した証拠は証拠説明書をご覧ください。


証拠説明書5(第5及び準備書面 法の下の平等に対応)

証拠説明書6、9(第6,9準備書面 社会の変化についての書面に対応)

証拠説明書7(第7準備書面 スティグマについての書面に対応)

証拠説明書8(第8準備書面 婚姻制度についての書面に対応に対応)


証拠としては、原告さん以外の方の陳述書として、宇佐美翔子さんの陳述書も提出しています。とにかく早く同性婚を実現する必要があることがよく分かります。


8.       原告こうぞうによる意見陳述

原告こうぞうさんが、

ゲイであることをカミングアウトして生きるきっかけとなった出来事

パートナーとの家族ぐるみの付き合い

涙があふれた札幌判決のこと

「同性婚は憲法上想定されていない」という国の主張がどれほど尊厳を踏みにじっているかなど

同性婚を実現させる内容の判決を求める思いを、経験を交えて、裁判官の前でスピーチしました。

「今日は、僕の母も、ゆうたの父も、ここに来てくれています。ふたりとももう高齢です。ゆっくり待ってはいられません。

 家族みんなが元気なうちに、一刻も早く、結婚して法律上も家族になり、喜びを分かち合いたいのです。

 裁判所には、札幌判決をさらに一歩進めて、同性婚を実現させる内容の判決を切望します。」


9.       原告代理人・武弁護士による意見陳述

弁護団の武寛兼弁護士が、第7準備書面の意義を、自らの経験にふれながら、裁判官の前でスピーチしました。

「性的マイノリティに深く刻印されたスティグマを払しょくするためにも、裁判所には、原告らの尊厳が傷つけられ続けている現状から目を背けずに、同性婚を認めない民法や戸籍法が違憲であるとの判断をするよう強く求めます。」


10.     次回期日までの進め方についての協議

原告側は、2021年7月21日を目標に、「憲法13条についての主張を補充する書面」や「社会の変化ついての書面」を提出することになりました。

原告側からは国に対し、「今回提出した書面(第5,8準備書面)で、被告準備書面2に対する反論は終わったので、再反論あれば準備して欲しい」と伝えましたが、国からは「必要な範囲で準備をする」とのことで、次回までに提出をするとの明確な返答はありませんでした。


11.     今後の裁判の日程調整


2021年8月5日(木)14時(第5回口頭弁論)

2021年11月15日(月)14時(第6回口頭弁論)


いずれも、福岡地方裁判所の第101号法廷(今回と同じです)

※この回も傍聴抽選券配布になる可能性があります。

傍聴抽選券の配布に間に合わないのを避けるため、13時20分頃には裁判所に来るようにしていただくことをオススメいたします。


傍聴券のことなど最新情報は、この報告を載せているこのページやSNS、「結婚の自由をすべての人に」訴訟・九州のtwitter(@KejisubeKyushu https://twitter.com/KejisubeKyushu )などでご確認ください。


報告会

裁判の報告会を、裁判所すぐそばの弁護士会館大ホールで行いました。

冒頭は、記者会見を行いました。

今日の裁判の内容やこれまでの状況を弁護団から説明し、また、ココさんミコさんを除く原告さんの話も聞きました。

記者会見後の報告会では、会場から質問やメッセージをいただきました。とても励みになりました。ありがとうございました。

初めて傍聴したという方がたくさんいらっしゃいました。

会見と報告会では、ココさんとミコさんからのメッセージ(日本語、英語)も紹介しました(この投稿の最後に載せています)。


オンライン報告会(5月10日20時~。アーカイブあり)がありますので、ぜひご覧ください。

https://youtu.be/Tlz-Tk5X8EQ(結婚の自由をすべての人に九州チャンネル)


今後も裁判は続きます。引き続き、ご注目お願いいたします。


ココさんとミコさんからのメッセージ

サポーターの皆さまへ

「結婚の自由を全ての人に」訴訟を応援していただき、ありがとうございます。

 今日から裁判が始まり、緊張と不安と頑張ろう!という気持ちが入り混じっています。

 私達は、日本で同性婚が実現するために何かできることがあるのではないかと思い、匿名ではありますが、原告になりました。

 私達はココの出身国で結婚しています。その国では同性婚が認められているからです。

 同性婚によって与えられた権利は、私たちに大きな安心感を与えてくれました。

 私達はその国で子どもを授かり、安心して暮らすことができました。

 

 現在、私たち家族は日本に住んでいます。


 同性婚が実現すれば、日本はLGBTTIQ+コミュニティにとって、より住みやすい国になると信じています。結婚が全てではありませんが、一緒に生きていきたい、安心して暮らしたいと願っている多くのカップルが、結婚という選択肢を持つことができます。そのことは、日本の社会にポジティブな変化をもたらすことになるのではないでしょうか。


「結婚の自由を全ての人に」訴訟のサポーター、九州の他2組の原告カップル、日本全国の原告の方々、そして弁護団の面々。皆様の勇敢な心に励まされています。

 私達も皆様と共に、ベストを尽くしたいと思います。


 一緒に頑張りましょう!!


To our supporters

Thank you very much for your support of the ”Marriage For All” lawsuit, The trial started today, and we feel a mixture of nervousness, anxiety, and determination to do our best!

We have become plaintiffs, albeit anonymously, in the hope that, like you, we can do something to make same-sex marriage a reality in Japan.


We are married in Coco's country of origin, because same-sex marriage is recognized in that country. The rights granted by same-sex marriage gave us a greater sense of security there.

We were privileged enough to have a child and live in peace.


Now, we live in Japan. We believe that if same-sex marriage becomes a reality, Japan can become a more livable country for the LGBTTIQ+ community. Marriage is not everything, but we believe that this will bring positive changes to Japanese society.


To all the supporters of the "Marriage For All" lawsuit, the two other plaintiff couples in Kyushu, the plaintiffs from all over Japan, and the legal team, thank you for your courageousness. We are inspired by you. Let’s push for change, together!

To our supporters

Thank you very much for your support of the ”Marriage For All” lawsuit, The trial started today, and we feel a mixture of nervousness, anxiety, and determination to do our best!

We have become plaintiffs, albeit anonymously, in the hope that, like you, we can do something to make same-sex marriage a reality in Japan.


We are married in Coco's country of origin, because same-sex marriage is recognized in that country. The rights granted by same-sex marriage gave us a greater sense of security there.

We were privileged enough to have a child and live in peace.


Now, we live in Japan. We believe that if same-sex marriage becomes a reality, Japan can become a more livable country for the LGBTTIQ+ community. Marriage is not everything, but we believe that this will bring positive changes to Japanese society.


To all the supporters of the "Marriage For All" lawsuit, the two other plaintiff couples in Kyushu, the plaintiffs from all over Japan, and the legal team, thank you for your courageousness. We are inspired by you. Let’s push for change, together!

【東京】原告本人尋問が、採用の方向となりました!!

[Tokyo]

2021/4/28 15:46

東京弁護団からのお知らせです。


第1 進行協議の内容

4月26日は、裁判長が池原桃子裁判長に交代して初めての進行協議でした。

本日行ったことは、以下の通りです。

1 原告の佐藤郁夫さん逝去を受けて 訴訟受継の確認

2 主張関係の確認

 (1)原告の主張の確認

 本件は、立法不作為の違法に基づく国賠請求であるが、作為義務の対象は、法律上同性の者について、(異性と同様の)婚姻制度を設ける立法措置をしなかったことであるかの確認。

 (2)今後の原告・被告の主張の予定

原告:次回は、被告第4準備書面に対する反論のほか、札幌地裁判決を踏ま えた原告側の法的主張の補充。

被告:憲法14条との関係での主張の補充、原告の求釈明で答えていないものがある場合、必要に応じてそれについても回答するか否かを検討。

3 証拠関係

   尋問:原告本人尋問は、全員採用の予定

   時期:秋を予定。次回口頭弁論期日で決定。

4 署名・手紙

  本日、皆様から再び集まった署名及びお手紙を、再度裁判官に届けました。

第2 みなさまへの御礼

 上記の通り、本日、待ちに待った原告本人尋問が、ついに採用の方向となりました。

しかも、原告全員です!!!

 これもひとえに、みなさまが心を込めたお手紙や署名を積み重ねてくださったおかげで、その思いが裁判官に届いたのだろうと思います。本当にありがとうございます。

 是非とも、原告さん全員の証人尋問を成功させましょう!!

 引き続き、原告・弁護団ともども、応援を宜しくお願い致します。


Sorry

大阪・第7回口頭弁論(2021年4月23日)

Osaka 7th Oral Argument (Apr 23, 2021)

2021/4/23 16:53

「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟第7回期日報告

日時:2021年4月23日13時30分から13時40分

場所:大阪地方裁判所第202号法廷

裁判官:土井文美裁判長 神谷善英裁判官 澄川ほなみ裁判官

内容:

  1. 裁判官の構成が変わりました(土井裁判長,澄川裁判官)。
  2. 原告側から、2021年3月17日の札幌地裁判決を踏まえた追加主張,河口和也さん風間孝さん・赤枝香奈子さんの意見書に基づく主張などが書かれた書面を3通提出しました。 準備書面10
  3. 寺野弁護士が意見陳述を行い、原告側が提出した書面の内容の概略が説明されました
  4. 公開の裁判手続きの後、場所を移して、裁判官・原告代理人・被告代理人で今後の裁判の進行について非公開の協議を行いました。
  5. 次回6月25日13時30分から原告らの尋問が行われる予定でしたが、延期されることになりました。前回の裁判以降、裁判官の構成が変わったり、札幌地裁判決が出たりして状況に変化があったので、もうしばらく法的な主張の整理を続けることになりました。
  6. 今回の裁判も、新型コロナウイルス感染が拡大する状況の中、たくさんの方が傍聴に来てくださいました。初めて傍聴に来られた方もおられたようで、札幌地裁判決やその前後の報道等によって同性婚に対する関心が高まっていることを実感しました。

次回期日

20216251330分(第8回口頭弁論) 大阪地方裁判所第202号法廷

原告から主張の補充、被告からは今後の主張の方針について報告が行われる予定です。もともと予定されていた尋問は行われませんのでご注意ください。

期日報告会

裁判終了後に、大阪弁護士会館で期日報告会を開催しました(司会は山岸弁護士)。

冒頭、傍聴に来られた方から関西訴訟への応援のメッセージをいただきました。

その後、非公開の協議から戻った大畑弁護士、三輪弁護士、寺野弁護士、宮本弁護士から、今日の裁判でのやり取りの概要や協議の内容について報告がありました。

次に,裁判に参加していた原告の坂田さんとテレサさんから発言がありました。坂田さんからは,3月17日に札幌地裁判決が出たときの心境について語られました。札幌地裁が同性婚を認めていないことが差別であるときちんと言ってくれたことが嬉しくて涙が流れたとのことで、大阪地裁もそれに続きたいという希望を語られました。テレサさんも、札幌地裁判決が出たことで明るい未来が見えたそうで、カムアウトしていない当事者にとっても前向きになれる良いニュースになったと思うと語られました。

会場からは、「裁判官は自分が判決を書きたい事件の担当に立候補できるの?」という弁護士がなかなか気付けない疑問や、立法不作為の違法に関する専門的な質問などをいただき、弁護団も刺激を受けました。 

尋問が延期となり、しばらく主張の出し合いが続くことになりますが、じっくりと腰を据えて私たちの主張を展開していきたいと思います。皆さまの引き続きのご支援をよろしくお願いします。

Sorry

名古屋・第8回口頭弁論(2021年4月20日)

Nagoya 8th Oral Argument (Apr 20, 2021)

2021/4/22 12:00

日時:2021年4月20日10時00分

場所:名古屋地方裁判所 第1号法廷

裁判官:西村修裁判長 植村一仁裁判官 梁川将成裁判官

内容:

グラフィカル ユーザー インターフェイス, アプリケーション

自動的に生成された説明

1 裁判官交替、弁論の更新

担当裁判官(裁判長)が、吉田彩裁判官から西村修裁判官に交替しました。これに伴い、これまでの口頭弁論の結果を陳述することを確認しました(弁論の更新という手続です)。

弁論の更新にあたり、今回は、原告らのこれまでの法律的な主張(主な主張として、同性婚ができないのは、結婚の自由(憲法24条1項)の侵害であること、平等原則(憲法14条1項)違反であること、遅くとも2008年には国会にとって同性婚ができないことの違憲性は明白であったこと)について、弁護団の堀江哲史弁護士が要旨を陳述しました。

テキスト

自動的に生成された説明

2 被告第4準備書面の提出

被告からは、第4準備書面が提出・陳述されました

3 原告からの求釈明申立

原告らは、被告の第4準備書面を受けて、求釈明申立書(被告に確認したい事柄について、裁判官に対して、被告に確認を求めるよう促すものです)を提出し、弁護団の水谷陽子弁護士がその内容について陳述しました。

水谷弁護士は、被告の不誠実な主張や訴訟態度を批判し、被告第4準備書面の問題点について、以下の通り厳しく追及しましたが、被告は、「回答の余地も含めて検討する」とだけ述べました。

テキスト

自動的に生成された説明

テキスト, 手紙

自動的に生成された説明

テキスト

自動的に生成された説明

4 進行の確認

裁判長から被告に対して、求釈明申立書への対応にどれくらい時間が必要か尋ねたところ、被告は組織的対応(被告は国なので、全国的にある程度統一した対応をしてきます)も必要なため3か月程度ほしいと回答しました。

 原告側は、被告第4準備書面への反論については、次回期日での求釈明申立書に対する被告の対応を受けて、次々回以降に行う予定です。

 代わりに、求釈明申立書への被告の対応を待たずに提出が可能な書面については、次回期日で提出することになりました。例えば、憲法24条1項の主張を補充する書面や、札幌地裁判決を受けての社会的な反応や動きに関して主張する書面については、次回期日前の7月20日までに提出する予定です。

次回期日

2021年8月3日(火)午前10時00分(第9回口頭弁論) 

名古屋地方裁判所 第1号法廷

1号法廷は、名古屋の裁判所で一番大きな法廷です。第8回口頭弁論期日でも、傍聴席が間引かれて、傍聴人同士が接近しないように配慮されていました。次回も、同様の措置がされる予定です。


期日報告会

期日と同じ日の午後7時から、WEBでの期日報告会が開催されました。

まず弁護団の水谷弁護士から、期日でのやり取り、特に求釈明申立書の内容についての詳細な説明がありました。

また、期日を傍聴した中京大学の風間孝教授からも、期日の感想やコメントをいただきました。

さらに、今回の報告会では、ゲストとして、札幌弁護団から加藤丈晴弁護士が参加してくださり、札幌地裁での裁判の進行や判決の内容についてお話いただきました。違憲判決を勝ち取った理由について、加藤弁護士は、裁判所自ら原告・被告の双方に釈明(事実の確認)を行い、それに原告が誠実に対応したのに対し、被告がまともに対応しなかったということを勝因の一つとして挙げておられました。また、控訴に至った理由と控訴審の抱負として、憲法24条について踏み込んだ判断を求めたいこと、原告らの損害賠償請求を認めさせたいことについて、お話されていました。

その後、視聴者から寄せられた質問についての質疑応答も行われました。被告側の代理人は誰が担当するのか、報酬はどこから出るのか、といった質問や、名古屋市長選の結果、パートナーシップ制度が導入されたら裁判に影響するのか、といった質問が寄せられました。

最後に、「裁判を取り巻く人シリーズ」と題して、堀江弁護士、加藤弁護士、水谷弁護士、矢﨑暁子弁護士(名古屋弁護団)から、なぜこの弁護団に参加しようと思ったのかについて、それぞれ熱い想いを語っていただきました。

報告会は、Youtubeのアーカイブ動画としてアップされる予定です。特に、水谷弁護士による期日報告や、加藤弁護士による札幌地裁判決の報告は、パワーポイントを用いてわかりやすく説明されておりますので、ぜひご覧ください。(https://www.youtube.com/channel/UC9UZFoP7yA7IAbbdYZr3XFw )。

また、次回以降も、期日報告会は開催いたしますので、今回参加できなかった方も、ぜひご参加ください。

Sorry

大阪・第7回口頭弁論(2021年4月23日)のお知らせ

Information Osaka (Apr 23, 2021)

2021/4/16 15:20

「結婚の自由をすべての人に」関西訴訟弁護団からのお知らせです。


●関西訴訟・第7回口頭弁論期日

日時:2021年4月23日(金)13時30分~

場所:大阪地方裁判所2階202号法廷(傍聴席の数に関しては、以下の「ご注意いただきたいこと」をご覧ください!!)

●報告集会

日時 2021年4月23日(金)14時頃~15時

場所:大阪弁護士会館2階大会議室(大阪地方裁判所より徒歩すぐ。天井の高い大会議室です。)

※ご注意いただきたいこと※

1. 新型コロナ感染拡大防止のため、口頭弁論期日が開かれる202号法廷の傍聴席が大幅に減らされています。

 傍聴席は先着順です(傍聴券の配布はありません)。傍聴席が満席で法廷に入ることができなかった皆さまには、14時からの報告集会の会場(弁護士会館2階)をご案内しますので、そちらでお待ちください。口頭弁論期日の終了後,原告と弁護団からご報告をさせていただきます。

2. 37℃以上の熱がある方、体調不良の方はご参加はご遠慮ください。また、法廷内、報告集会会場内でのマスク着用のご協力をお願いします。 

3. 大勢の方が傍聴に来られた場合、傍聴にも報告集会(通常定員約200名→コロナ対策定員約50名)にも入れない方が生じる可能性がありますが,ご理解くださいますようお願いいたします。

後ほど、本ページ等で裁判のご報告をいたしますので、そちらをご覧ください。


Sorry

【愛知】次回期日と報告集会のお知らせ(4月20日)

Information Nagoya Apr 20, 2021

2021/4/12 8:46

「結婚の自由をすべての人に」愛知訴訟弁護団からのお知らせです。


●愛知訴訟・第8回口頭弁論期日
日時:2021年4月20日(火)10時~
場所:名古屋地方裁判所1階1号法廷

裁判官が交代したことにより、今までの原告側の主張をまとめた弁論を行う予定です。

また、本期日にあたり被告国が提出した書面の内容について、質問を行う予定です。

 

●報告集会(オンライン配信)
日時 2021年4月20日(火)19時~20時30分
https://youtu.be/Z1huAat9sEU

期日の内容を報告するとともに、なんと!!あの北海道弁護団からゲストをお迎えします!!

ゲストは加藤丈晴弁護士です。札幌での違憲判決についても解説頂きます。

また、愛知の弁護団員から「そもそもなぜこの訴訟にかかわろうと思ったのか」という思いもお話します。

札幌地裁に続き愛知でも違憲判決が勝ち取れるよう頑張ります。

ぜひご視聴とご支援をお願いします。

Sorry

【北海道】控訴にあたっての弁護団声明【札幌】

[Hokkaido] Statement on appeal [Sapporo]

2021/3/31 11:32

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟 控訴にあたっての弁護団声明 

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟弁護団

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟について2021年3月17日に札幌地方裁判所が言い渡した判決(以下「地裁判決」といいます。)に対し、本日、原告6名は控訴しました。

地裁判決は、婚姻によって得られる重要な利益である法的効果を受けることに関して、同性愛者と異性愛者には性的指向以外に何らの差異もないとして、民法及び戸籍法の規定が同性愛者に対して婚姻の法的効果の一部ですらも与えていないことは憲法14条1項に違反すると判断しました。

私たち原告及び弁護団は、このような地裁判決の判断を高く評価し、また、憲法判断を避けずに正面から現行法の憲法違反を論じた裁判体の姿勢に対しても深く敬意を表します。

もっとも、違憲判断を示した地裁判決が確定したとしても、それによって直ちに私たちの求めている同性間の婚姻制度が実現するわけではありません。同性間の婚姻制度が実現するためには、政府・国会による立法措置が不可欠です。

しかしながら、政府は、判決当日の記者会見において、地裁判決を受けてもなお、「婚姻に関する民法の規定が憲法に反するものとは考えていない」との立場を表明しており、法改正に向けた検討等の具体的な動きを示しておりません。

このような状況で、同性間の婚姻制度を実現するためには、国会の立法不作為を違法とする判断を含む、政府・国会の速やかな立法措置を促す更に強いメッセージとなる司法判断が必要であると判断し、私たちは控訴することを選択しました。

私たちは、札幌高等裁判所において、画期的な地裁判決を少しも後退させることなく、これをより前進させた判決を得られるよう、全力を尽くして参ります。

これまで裁判をご支援していただいたすべての皆さまに改めて感謝を申し上げるとともに、控訴審においても引き続きご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

Sorry, no text.

東京での第二次訴訟提起のお知らせ

Second complaint Tokyo

2021/3/26 16:04

2021年3月26日

「結婚の自由をすべての人に」訴訟 東京弁護団

日頃より「結婚の自由をすべての人に」訴訟にご支援をいただきありがとうございます。

本日2021年3月26日、新たな原告8名が、東京地方裁判所において、「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟の第二次訴訟を提起しましたので、下記のとおりお知らせいたします。

新たな展開にご期待いただきつつ、引き続きご支援くださいますよう、お願い申し上げます。

東京第二次訴訟の提起について

「結婚の自由をすべての人に」訴訟は、2019年2月14日に札幌、東京、名古屋、大阪の各地方裁判所に原告らが一斉提訴し、続いて同年9月に福岡地方裁判所にも提訴されました。この間、世界では同性婚が可能な国や地域が増加し、日本でもパートナーシップ制度を導入する地方自治体の数が増え、セクシュアルマイノリティに対する社会全体の理解の広がりが進みました。

一方、新型コロナウイルスの感染が拡大する中では、セクシュアルマイノリティの少なからぬ方々が、もしもの時に『家族』と認められないときの不利益を、より切実に感じるようにもなっています。実際、東京第一次訴訟原告の佐藤郁夫さんは、大変残念なことに本年1月18日にご病気で急逝されましたが、パートナーのよしさん(同じく東京第一次訴訟原告)は、緊急搬送先の病院で「親族じゃないとできません」と言われて医師からの病状説明を拒否されました。この出来事は、愛し合い長年連れ添った相手の病状説明を受けることすらできないことがあるという現状を改めて浮き彫りにし、社会全体に大きな衝撃を与えました。

このような中、法律上同性同士のカップルも結婚をして法的にも家族となれるようにすべきであるとの声はこれまでにないほど高まっており、日々、法律上同性のカップルを法的にも家族として承認しようとする方向で今日本社会は大きく変化しようとしています。

また、ご存じのとおり3月17日、札幌地方裁判所における「結婚の自由をすべての人に」訴訟おいて、法律上同性同士の婚姻を認めない現在の民法・戸籍法の諸規定を「憲法14条1項に違反する」と断ずる、画期的な違憲判決が言い渡されました(札幌地裁の判決はこちら、それを受けての弁護団声明はこちらに掲載しております。)。

しかし、法律上同性カップルの婚姻を可能とする法改正がいつなされるかは、未だ定かではありません。加藤内閣官房長官は、この札幌地裁違憲判決直後の記者会見で「政府としては、婚姻に関する民法の規定が憲法に反するものとは考えていない」と述べており、政府はこの問題を積極的に解決する姿勢を未だ見せていません。

そこで、私たち「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟弁護団は、先の札幌地裁違憲判決を追い風に、法律上同性同士のカップルの婚姻の法制化を一日も早く実現するため、8名の新たな原告とともに、この第二次訴訟の提起に踏み切ることといたしました。第二次訴訟の原告には、同性愛者、トランスジェンダー、パンセクシュアルといった、多様なセクシュアリティを持つ方が参加しています。現状、2人がどんなに強く望んでも、性自認や性的指向のためにその愛する相手が法律上同性となる場合、国は、現行法を理由に婚姻を認めない対応を続けています。この東京の第二次訴訟では、このような現行法の問題を、同性愛者だけでなく、セクシュアルマイノリティ全体の問題と位置付けて司法に問い、違憲判断を勝ち取っていきたいと考えています。

東京第二次訴訟提訴のオンライン報告会について

本日夜19時から、下記のとおり、YouTube配信にて、東京第二次訴訟提訴についてのオンライン報告会を実施予定です。どうぞご視聴ください。

日時:2021年3月26日(金)19時~

配信URL:https://youtu.be/kUMvGKDnZIM

出演(予定):「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟

第二次訴訟の原告と東京訴訟弁護団メンバー

それぞれ若干名(予定)

東京弁護団からの最新のお知らせについて

「結婚の自由をすべての人に」東京弁護団からの最新のお知らせは、公共訴訟プラットフォームCALL4のケースサイト(本ページです)、東京弁護団のtwitterや、Marrige For All Japanのサイトfacebookページを通じて、発信させていただいております。

第二次訴訟も含め、これからも「結婚の自由をすべての人に」東京訴訟の進捗や期日情報、報告会やイベントのご案内を随時ご案内させていただきますので、ぜひ継続的にご覧いただけると幸いです。

CALL4を通じてのご支援について

東京を含む全国の「結婚の自由をすべての人に」訴訟については、これまでもCALL4のケースサイトを通じて、各地の訴訟の進行やお知らせなどを皆さまにお届けしてまいりました。また、CALL4を通じたクラウドファンディングという形で、多くの皆様にご支援(ご寄付)をいただき、各地の訴訟活動をお支えいただいてまいりました。同時に心温まる応援のコメントも多数いただいており、全国の原告や弁護団一同、大変勇気づけられております。皆様のご支援に、改めて心より御礼申し上げます。

訴訟を進めてゆくには様々な実費がかかります。「結婚の自由をすべての人に」訴訟へのご支援のひとつの方法として、CALL4を通じてのご寄付もご検討いただけると、大変ありがたく存じます(ご寄付をお考えの方はこちらからお願いいたします。)。

なお、CALL4を通じてのご寄付については、「ご支援の使い道」においてご案内してきたとおり、弁護士費用を除く訴訟の費用(印紙代、コピー代、交通費、意見書依頼費等)に充て、2019年2月14日の一斉提訴後の後続の訴訟の費用にも使わせていただくこととなっております。そして、今回の東京の第二次訴訟は、この後続の訴訟と位置付けられておりますので、CALL4を通じてのご寄付は今後、東京第二次訴訟のためにも使わせていただくこととなります。

むすびに

私たちは、日本でも法律上の性別が同じ人同士が結婚を選択できるようになり、結婚をする・しないを選ぶ自由がすべての人に等しく保障される社会になることを目指し、真摯に「結婚の自由をすべての人に」訴訟に取り組んでまいります。

国内外の皆様の暖かいご支援が、私たち原告と弁護団一同の支えになります。どうぞ、引き続き「結婚の自由をすべての人に」訴訟に関心を寄せていただき、ご支援・応援いただきますよう、改めてよろしくお願い申し上げます。


No text,sorry.

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟判決についての弁護団声明

Sapporo (Mar 17, 2021)

2021/3/17 14:56

判決要旨へのリンク

判決へのリンク


「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟判決についての弁護団声明

2021年3月17日

「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟弁護団

「結婚の自由をすべての人に」訴訟全国弁護団連絡会


1 はじめに

札幌地方裁判所民事第2部(裁判長裁判官武部知子、裁判官松長一太、同川野裕矢)は、本日、「結婚の自由をすべての人に」北海道訴訟(以下「北海道訴訟」という。以下同じ。)について、同性(法律上同一の性別となる者をいう。以下同じ。)間での婚姻を認める規定を設けていない民法及び戸籍法の婚姻に関する規定(以下「本件規定」という。)は、憲法14条1項に違反するとの画期的判断を示した。

 他方、同性間の婚姻を認めていない法律の規定の改廃を怠った国(国会)の責任は認めず、原告らの請求を棄却する判決を下した。

2 「結婚の自由をすべての人に」訴訟とは

 「結婚の自由をすべての人に」訴訟は、同性のパートナーとの婚姻を望む原告らが、本件規定は、憲法24条及び13条により保障される婚姻の自由を侵害し、また、憲法14条1項に反して原告ら同性カップルを差別的に取り扱うものであって違憲であるとして、憲法に違反する法律の規定の改廃を怠った国に対し、婚姻をすることができないことによって被った精神的な損害の賠償を求める訴訟である。これまでに、全国5つの地方裁判所(札幌、東京、大阪、名古屋、福岡)において、合計29名(うち1名は2021年1月18日に逝去)の原告らが訴えを起こしている。

 北海道訴訟においては、6名(3組のカップル)の原告らは、本件規定は、憲法24条1項及び13条が保障する婚姻の自由を侵害するものであり、また、憲法14条1項に反して原告ら同性カップルを差別的に取り扱うものであって、違憲であると主張していた。

3 本日の札幌地裁の判決

 本日の札幌地裁の判決は、各地の「結婚の自由をすべての人に」訴訟の中で初めての司法判断が下されたもので、同性間の婚姻を認めないことについての憲法判断が行われた日本初の判決であるとともに、同性間の婚姻を認めない本件規定は憲法14条1項に違反して違憲である旨を判示した、画期的な判決である。

 本日の札幌地裁の判決は、まず、本件規定が憲法24条に違反するか否かの点については、同条の制定経緯や同条において「両性」「夫婦」という文言が用いられることなどからすると、憲法24条は異性婚について定めるものであり、同性婚について定めるものではないと解されることから、本件規定が同性間の婚姻を認めていないことが同条に違反するとはいえないと判断し、憲法13条についても、包括的な人権規定である同条のみによって、同性間の婚姻及び家族に関する特定の制度を直接導き出すことは困難であるから、本件規定が同条に違反するとはいえないとした。

 一方で、平等原則を規定する憲法14条1項については、以下のとおり述べて、本件規定は憲法14条1項に違反して違憲であると明示的に判示した。

 婚姻とは、身分関係と結びついた複合的な法的効果を同時又は異時に生じさせる法律行為であるとした上で、同性愛者のカップルは、婚姻によって生じる法的効果を享受することはできないことから、異性愛者と同性愛者との間には、区別取扱いがあるということを認めた。

 その上で、この区別取扱いが合理的根拠を有するか否かは、性的指向が自らの意思にかかわらず決定される個人の性質であることからすれば、真にやむを得ない区別取扱いであるか否かの観点から慎重になされなければならないとした。

 そして、婚姻によって生じる法的効果を享受する利益は、憲法24条からしても保障される、異性愛者にとって重要な法的利益であるところ、異性愛者と同性愛者の差異は性的指向が異なることのみであり、そのような法的利益は、同性愛者であっても、異性愛者であっても、等しく享有しうるものと解するのが相当であるとした。

 本件規定は、子の有無、子をつくる意思・能力の有無にかかわらず、夫婦の共同生活自体を保護することが重要な目的であり、同性愛者であっても、婚姻の本質を伴った共同生活を営むことができるから、同性愛者に対して、婚姻によって生じる法的効果の一切を享受しえないものとする理由はないとした。

 札幌地裁判決は、少数者である同性愛者の保護に関する立法者の裁量権行使について、次のとおり述べた。すなわち、「圧倒的多数派である異性愛者の理解又は許容がなければ、同性愛者のカップルは、重要な法的利益である婚姻によって生じる法的効果を享受する利益の一部であってもこれを受け得ないとするのは、同性愛者のカップルを保護することによって我が国の伝統的な家族観に多少なりとも変容をもたらすであろうことを考慮しても、異性愛者と比して、自らの意思で同性愛を選択したのではない同性愛者の保護にあまりにも欠けるといわざるを得ない」。

 そして、同性間の婚姻や家族に関する制度は、第一次的には国会が国民感情などを踏まえた総合的判断により定められるものであるとしても、同性愛者のカップルに対する法的保護に肯定的な国民が増加していること、同性愛者と異性愛者との間の区別を解消すべきとする要請が高まりつつあること、諸外国においても性的指向による区別取扱いを解消する要請が高まっている状況があることなどからすると、同性愛者に対して婚姻の法的効果の一部ですらも享受する法的手段を提供していないことについては、国会の裁量権の範囲を超えたものであり、合理的根拠を欠いた差別取扱いに当たると解さざるを得ないとし、したがって、その限度で本件規定は憲法14条1項に違反するものであるとした。

 判決は、以上のとおり、本件規定は憲法14条1項に違反するものであると判断したが、諸外国の同性婚・パートナーシップ制度の導入や我が国における地方自治体の登録パートナーシップ制度の拡がりが比較的近時のことであること、国会においても同性婚に関する議論がなされるようになったのは最近のことであること、同性婚に関する制度がないことの合憲性についてこれまで裁判所の判断が示されたことがなかったことなどに照らすと、本件規定が憲法違反であることを国会が直ちに認識することは容易ではなく、国会が正当な理由なく長期にわたって本件規定の改廃を怠ったものとは評価できないとして、国会が本件規定を改廃していないことが国家賠償法上違法であるとはいえないとした。

4 弁護団の評価

本判決が同性間の婚姻を認めていない本件規定が憲法14条1項に違反するとの判断を初めて示した点は画期的なものであり、原告らの真摯な訴えを受け止めた判決として高く評価できるものである。

他方で、判決が国会の責任を認めなかった点は、法律婚の制定を待つ多くの同性カップルの権利実現を先延ばしにするものであり、残念な思いも拭い去れない。

 結婚するかどうか、誰と結婚するか婚姻をするかどうか、いつ誰と婚姻をするかについては、当事者間の自由かつ平等な意思決定に委ねられるべきであり、婚姻によって生じる法的効果を享受する利益は、性的指向にかかわらず、誰にも等しく享有しうる重要な利益である。

 同性愛者らは、結婚の持つ重要な法律上の効果を享受できないだけでなく、そのことにより、社会から異性愛者よりも劣ったものとして扱われ、その尊厳を日々傷つけられ、同性愛者らに対し、社会から異性愛者よりも劣ったものとして扱われることによる劣等感を植え付けられてきた。

 本日の判決が、同性間の婚姻を認めないことについて、合理的根拠を欠く差別的取り扱いとして、その違憲性を明確に認めたことは大いに評価する。

 本日の判決は、国会が本件規定を改廃していないことが国家賠償法上違法であるとはいえないとしたが、それは違憲状態をそのまま放置することを単に容認したものではなく、法改正に、もはや一刻の猶予もないことを指し示すものである。

国は、この判決を真摯に受け止め、憲法に反するとされた現行の民法及び戸籍法の改正に直ちに着手し、この違憲状態を速やかに解消すべきである。

5 最後に

 北海道訴訟の原告ら及び弁護団は、国会が立法義務を果たさず違憲状態を放置して遅々として改めようとしない現状の違法性を明らかにすることにより国会に速やかな立法措置を促す必要があると考えており、請求棄却となった本件判決に対しては、今後控訴をする予定である。

 改めて、これまでこの裁判を支援していただいたすべての人々に感謝申し上げるとともに、引き続きご支援・ご協力をお願いするものである。

 そして、他の地裁における「結婚の自由をすべての人に」訴訟においても、原告らの声に真摯に耳を傾け、丁寧な審理のもとに、本日の札幌地裁の判決を超え、原告らに対し勝訴の判決が下されることを強く期待する。

以 上


Sorry.  No text.


【北海道訴訟】3月17日いよいよ判決 夜 オンライン配信

The first judgment(Mar 17, 2021)

2021/3/13 10:41

結婚の自由をすべての人に北海道訴訟弁護団からのお知らせです。


結婚の自由をすべての人に訴訟は、全国5つの地裁で進行しておりますが、3月17日午前11時、同性婚を認めない現行法について、日本で初めての判決が言い渡されます。

裁判所の法廷はいつもより少し広くなりますが、抽選の可能性が高いです。

歴史的な判決です!皆さん、ご注目ください!

報告会は、夜18時半からオンライン配信の予定です。

■判決

2021年3月17日(水)午前11時~

場所 札幌地方裁判所8階802号法廷

(札幌市中央区大通西11)


午前10時半までに来られた方に傍聴整理券配布

傍聴券予定枚数(20枚程度)


詳細(裁判所のホームページ)

https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/detail?id=13633&list_id=482,484,483,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494


■判決を読むには

判決の要旨や判決文は、CALL4の結婚の自由をすべての人に訴訟のページに掲載します(「訴訟資料」→「地裁」→「その他」の一番下)。

https://www.call4.jp/search.php?type=material&run=true&items_id_PAL[]=match+comp&items_id=I0000031


■報告イベント

2021年3月17日(水)18:30~20:00

YouTubeライブ配信

https://www.youtube.com/watch?v=pkxXZMpH3AU

司会:満島てる子さん

(7丁目のパウダールーム・さっぽろレインボープライド副実行委員長)

出演:

札幌地裁原告カップル、北海道訴訟弁護団

他地裁の原告さんからもコメントをいただきます。


・弁護団からの判決内容の説明 

・北海道訴訟原告らからの判決に対する感想 

・全国の原告らからのコメント       など

On March 17, 2021, the Sapporo District Court will hand down the first judgment in five district courts in Japan.  

This will be the first constitutional decision on same-sex marriage in Japan. We look forward to your coverage of this event. 

 1. When  11 am on March 17, 2021 (Wednesday)

  2. Where   Sapporo District Court   Nishi 11 Chome Odori Chuo-ku Sapporo city, Hokkaido 

 3. Flow of the day  

11:00 Ruling handed down (Sapporo District Court, 8th floor, Courtroom 802)  

18:30 Online debriefing (in Japanese only) 

https://www.youtube.com/watch?v=pkxXZMpH3AU 

65 件中 1-10

1-10 of 65 cases

森あい

「結婚の自由をすべての人に」訴訟・弁護団員
当サイトの同訴訟についてのクラウドファンディング呼びかけ人

「結婚の自由をすべての人に」訴訟・弁護団員(2021.4.12時点)
■北海道弁護団
【札幌弁護士会】上田文雄 加藤丈晴 須田布美子 高橋友佑 綱森史泰 林拓哉 皆川洋美 本橋優子

■東京弁護団
【東京弁護士会】上杉崇子 榎本一久 金子美晴 熊澤美帆 樋田早紀 清水皓貴 蕭以亮 寺原真希子 中川重徳 永野靖 服部咲 北條友里恵 松田亘平 溝田紘子 山下敏雅 油原麻帆
【第一東京弁護士会】井上皓子 宇治野壮歩
【第二東京弁護士会】加藤慶二 佐藤樹 沢崎敦一 鈴木創大 仲村渠桃 原島有史 松宮英人 三浦徹也 横山佳枝
【千葉県弁護士会】喜田康之 南川麻由子
【神奈川県弁護士会】齋藤信子 藤井啓輔
【愛知県弁護士会】水谷陽子

■愛知弁護団
【愛知県弁護士会】佐藤あゆみ 進藤一樹 砂原薫 堀江哲史 矢崎暁子 山田麻登

■関西弁護団
【大阪弁護士会】大畑泰次郎 寺野朱美 宮本庸弘 三輪晃義 山岸克巳
【香川県弁護士会】佐藤倫子

■九州弁護団
【福岡県弁護士会】安孫子健輔 石井謙一 石田光史 井上敦史 岩橋愛佳 太田千遙 緒方枝里 久保井摂 後藤富和 武寛兼 徳原聖雨 富永悠太 仲地彩子 西亜沙美 塙愛恵 原田恵美子 吉野大輔
【熊本県弁護士会】藤井祥子 藤木美才 森あい
【山口県弁護士会】鈴木朋絵
【鹿児島県弁護士会】永里佐和子
【東京弁護士会】入野田智也

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